前走、”進路を決める”第3戦、9月21日 新潟6R 500万下 ダート1200m 若手騎手は、7着/13番人気。
フルゲート15頭での7着は価値があるが、実際は恵まれて最短コースを通ってのもの。
その割に時計は平凡で勝ち馬からも2秒以上も差をつけられている。
勝負に言ってバテた馬を最後に交わしただけで、内容は薄い。
というわけで、もう一戦みることになった”進路を決める”第4戦、
11月1日 東京5R 500万下 ダート1300mは、
凱旋門賞2勝の名手スミヨン騎手で期待されたが、
追い切りの動きの悪さそのままに早々に失速。
まさに、引退ありきの出走で腹立たしいが、
そんな馬なので、調子落ちに対して放牧に出して立て直されることもできず、馬が可哀そう。
近々、”引退”発表になるだろう。
レース回顧と時計の分析を掲載。
(2009年11月2日完結)
3走前から毎回、次走で進退を決めると言われているエクストラシチーですが、前走は7着と恵まれつつも出走奨励金をくわえてきたことから、もう一戦見ることになりました。
以下は9月28日に更新されたクラブHPエクストラシチーの近況です。
今週の出走を予定しています。平井師は「前走は7着でレースぶりは悪くなかったようです。」と話しており、もう1戦走りをみて進路を決める予定です。
というわけで、”今週の出走”というところは嘘でしたが、4度めの”次走で進路決定”宣告です。前走7着程度では引退撤回とまでは行かなかったようです(笑)。
馬名 | 前走騎手 | 前走 | 着 | 人 | 過去着順 | 追い切り | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アプローズヒーロー | |||||||||||
エクストラシチー | |||||||||||
エスユーペニー | |||||||||||
ケージーファントム | |||||||||||
シルクバクシン | |||||||||||
シンクロナイザー | |||||||||||
スイートヴァランス | |||||||||||
チェリークラウン | |||||||||||
トムアウトランダー | |||||||||||
パックノオトウト | |||||||||||
ピンクバーディー | |||||||||||
ブレーヴゴールド | |||||||||||
プラグマティック | |||||||||||
マイネルエルドラド | |||||||||||
マイネルポンピオン | |||||||||||
メジロホリデイ | |||||||||||
ヤマニントップギア | |||||||||||
レッドジール |
前走前 9月17日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 強め
助手
5F 65.3
4F 51.0
3F 38.3
1F 13.0[4]
10月7日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力
助手
4F 57.2
3F 42.0
1F 13.9[4]
10月16日 美浦南W 良馬場 馬なり余力
助手
5F 76.3
4F 60.2
3F 45.2
1F 15.0[9]
10月29日 美浦南D 良馬場 馬なり余力
助手
5F 73.2
4F 57.5
3F 42.4
1F 13.2[6]
10月7日、14−14での追い切りです。次走の内容如何によっては、やはり引退のようですし、我々が悔いの残らない調整をお願いしたいですね。
10月16日、15−15程度で追われました。次走は福島でしょうか。福島は良績がないだけに、とどめの一撃にならないか心配ですが・・・。
10月29日、2週間ぶりに時計を計時しました。2週間ぶりということからも、馬なりということからも、決して状態がいいとは言えず、このままでは前走ほどの力は出せないでしょう。出走させるべきではないと思います。
馬名 | 騎手 | 前走 | 着 | 人 | 過去着順 | 追い切り | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アプローズヒーロー | 鈴来直人 | 10/17 500万 | 東京ダ1300 | 3 | 12 | 6 | 11 | 7 | 2 | ||
エクストラシチー | スミヨン | 9/21 500万 | 新潟ダ1200 | 7 | 13 | 9 | 13 | 16 | 10 | ||
増 | クリノアツヒメ | 武士沢友治 | |||||||||
ケージーファントム | 岩田康誠 | ||||||||||
増 | サクラサクラ | 丸田恭介 | |||||||||
シンクロナイザー | 後藤浩輝 | ||||||||||
増 | ダブルフレーバー | 武豊 | |||||||||
チェリークラウン | 内田博幸 | ||||||||||
トムアウトランダー | 吉田豊 | ||||||||||
ピンクバーディー | 大庭和弥 | ||||||||||
ブレーヴゴールド | 柴山雄一 | ||||||||||
プラグマティック | 北村宏司 | ||||||||||
マイネルエルドラド | 三浦皇成 | ||||||||||
マイネルポンピオン | 戸崎圭太 | ||||||||||
増 | ルナロッソ | 藤田伸二 | |||||||||
レッドジール | 池添謙一 |
表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり。
スタート地点は向正面半ば付近。3コーナーまでの距離は約340mあり、芝同様にスタート後まもなく緩やかな上り坂が待ち構えている。
1300mというのは特殊な距離。JRAの全10場のコースの中でも、この東京ダート1300mしかない。予想の際には、以前に施行されていた1200mと同じように考えるのがベスト。1400mに強い馬よりも1200m以下で力を発揮するスプリンターに向くコースだ。
そして、先手を奪える馬が圧倒的に強い。一般的なダートの短距離戦と同じような考えでいい。最後の直線は長いが、差しがズバズバ決まることはない。ハナを切った馬は約50%の確率で3着以内に入る。ただし、逃げたい馬が揃うレースなので、何が逃げるかを読み切るのは容易でない。
枠順は面白い傾向が出ている。最内と大外が強い。
有利な枠順 最内と大外 有利な脚質 逃げ〜先行 ポイント スタート、先行力 種牡馬ベスト サクラバクシンオー、エンドスウィープ、アフリート 連対騎手ベスト 武豊、内田博幸、横山典弘、蛯名正義、後藤浩輝 推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場 2歳新馬 1分20秒9 1分20秒6 2歳未勝利 1分20秒9 1分21秒1 1分20秒8 2歳500万 1分19秒0 1分20秒2 3歳新馬 1分21秒5 1分21秒5 3歳未勝利 1分20秒6 1分19秒9 1分19秒7 1分19秒3 3歳500万 1分19秒3 1分19秒3 1分19秒0 古馬500万 1分19秒1 1分18秒8 1分17秒5 古馬1000万 1分18秒5 1分17秒3 1分17秒4 1分18秒7
このコースはアフリート産駒は得意のようですが・・・。
スミヨン騎手は1981年6月4日生まれの28歳。昨年は146勝でフランスリーディング2位という成績を残し、ザルカヴァとのコンビで凱旋門賞を制した。今年もフランス2000ギニー、マルセルブーサック賞を制している。
短期免許での騎乗は2001年以来2度目で、JRAでの通算成績は64戦7勝。
オリビエ・ペリエ級かそれ以上と評価していいのではないでしょうか。
何が悲しいって、進退を決める1戦なのに、仕上げられていない。要するに、放牧には出したくないわけだが、調子落ちは明白。こんな状態で少々追える騎手を配したところで、結果は見えている。
残念ながら、良くて前走と同じ7着。それ以上はないでしょう。それより走れば、私がスミヨンマジック(どこかで聞いたことある命名だ)という言葉を広めます。
競馬ブック
短評は「差し要注」
予想家の印
エクストラシチーはもちろん無印。
スピード指数
馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価 エクストラシチー 70 51 53 55
エクストラシチー(7着)
「発馬で少し寄られてしまって中団からになってしまいましたが、渋太く頑張っていましたよ。今日は時計が速くて前も止まりませんでしたからね。展開次第ではもう少しやれそうです。」(草野太郎騎手・競馬ブック)
エクストラシチーのスタートは出遅れということはありませんがやや出負けします。鞍上の名手スミヨンは押して押してハナを奪いに行きます。
コース解説にもありますようにハナを切った馬が50パーセントの確率で3着以内に入るこのコース。ハナを主張するのは当然ですが、あまりに脚を使い過ぎました。いや、それよりも疲労を残したままの無理な馬なり仕上げの出走で、後方を追走したところで直線はバテていたでしょう。
直線を向いて直後のレッドジールに交わされるともはや全く余力はなく、急激に失速。最下位に沈みました。
今回のエクストラシチーの走破時計1分22秒7良馬場は、東京ダート1300mの500万クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分19秒1良馬場ということからも、どうしようもない時計です。
しかし、これは果敢にハナを奪ってバテたものですから(良いように言えば勝負に行って玉砕した?)、あまり追及する必要もないでしょう。
どう見ても状態の悪さが目立つ中での無理矢理な出走で、引退ありきが見え見えです。名手スミヨンで大駆けするも良し、名手で結果が残せなければ、会員からも異論は出ないだろうからあっさり引退するも良しと言った今回の出走です。
確かに、”次走で進路(引退か続行か)を決める”という馬の調子が悪くてもわざわざ放牧に出して立て直しなんて出来ませんよね。平井雄二師から言えば前走の7着が想定外だったのでしょう。
こんな状態ですから、もはや次走はないでしょう。
ほとんどのエクストラシチーの保護者の方はすでに引退の覚悟はできておられるでしょうが、私もいつ言われても驚きはありませんし、後悔もありません。
今回のレースと同日にカンパニーが8歳で天皇賞GTを制覇しましたが、もちろん5歳時から一線で活躍していました。我らが愛馬エクストラシチーがこれから年を重ねることで強くなるのかというとおそらくそれはないでしょうし、返す返すも全盛期の1年間を棒に振ったことが大きいと思います。
キャロットクラブでも愛馬シャンスイが長期放牧に出されていますが、常にどこにどのような問題があるのか、そしてどのようなトレーニングを積んでいるのか、また毎週のように二ノ宮敬宇師の”遅くなって申し訳ございませんが・・・”というコメントが見られます。ですから、遅くなっても不安はなく、安心して待つことができます。
エクストラシチーの1年間の休養は非常に長く感じるものでした。この1年に対し、宮本博調教師に対する批判が集まっていますが、もちろんそれもあると思うのですが、友駿ホースクラブの情報不足、説明不足もあったのではないでしょうか。
いずれにしても、結果的に不満の残る競走人生(馬生)でしたが、いろんな面で勉強させてくれた馬でした。
引退確定になり次第最後の特集を立ち上げたいと思います。
2009年 9月21日 第14戦 500万下 新潟ダ1200m (7着/13番人気)
2009年 8月29日 第13戦 500万下 新潟ダ1200m (9着/14番人気)
2009年 7月 5日 第12戦 500万下 福島芝1200m (13着/15番人気)
2009年 5月17日 第11戦 湯沢特別 500万下 新潟芝1200m (16着/14番人気)
2009年 4月11日 第10戦 500万下 福島ダ1150m (10着/12番人気)
2009年 3月21日 第9戦 500万下 中山ダ1200m (13着/11番人気)
2009年 2月22日 第8戦 500万下 京都ダ1400m (16着/15番人気)
2008年11月30日 第7戦 500万下 京都ダ1200m (13着/12番人気)
2008年 8月 3日 第6戦 筑紫特別 500万下 小倉芝1200m (8着/9番人気)
2008年 7月20日 第5戦 500万下 小倉ダ1000m (11着/9番人気)
2007年 6月30日 第4戦 500万下 函館ダ1000m (4着/7番人気)
2007年 6月16日 第3戦 500万下 函館ダ1000m (7着/3番人気)
2007年 5月12日 第2戦 3歳未勝利 新潟ダ1200m 初優勝!! (1着/7番人気)